交通事故の被害者になって寝たきりになったときに重要なこと

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交通事故の被害者になると大きなケガをして入院や通院を余儀なくされることがあります。甚大な被害を受けてしまった際には当面寝たきりになってしまうこともあるのを知っているでしょうか。この記事では寝たきりになるような被害に遭ったときに重要なポイントを説明します。

事前に知っておくと役に立つ内容が多いので記憶に留めておきましょう。

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交通事故で寝たきりになる可能性はある

まず大前提として交通事故で寝たきりになるようなケースがどのくらいあるのかを理解しておきましょう。交通事故で寝たきりになるケースとしてどのようなものがあるかを考えたときに、骨折によって立てなくなってしまうのをイメージする人もいるかもしれません。

確かに若い人が交通事故で単純骨折をしたとしても数週間で治る可能性がありますが、回復力が低下している高齢者が被害者になった場合や、複雑骨折をしてしまった場合には寝たきりになる可能性があるでしょう。足腰の複雑骨折からの回復は難しいことも多いのは事実で、交通事故の状況によってはあり得ます。

ただ、実際に大きな問題になっているのはもっと深刻な被害を受けたケースです。寝たきりになった原因が脳や意識の方に問題が生じたからだというケースがよくあります。交通事故によって脳挫傷などで脳に損傷が発生したり、衝撃を受けて脳の機能に支障をきたしたりしているのが典型例です。

また、交通事故によって意識を失い、心肺停止になってしまったのが原因のこともあります。心肺停止状態から蘇生したとしても、それまでずっと脳に血が回らなくなります。結果として脳の機能がほとんど失われてしまい、植物人間状態になって寝たきりになるという事例も少なくありません。

交通事故がこのような事態を引き起こし得ることは念頭に置いておきましょう。

交通事故で大きな被害を受けたときに重要なこと

寝たきりになるような大きな被害を受けたときに重要なのは、本人も被害者の家族も加害者に対して慰謝料を請求できることです。ただ、交通事故の状況や交通事故が起こったときの対応によって、どのくらいの慰謝料を請求できるかが異なるので注意しなければなりません。

特に影響が大きいのが過失割合と事故が起きたときの発言です。過失割合は交通事故に関わった人たちがどのくらいの過失を持っていたかを示すもので、必ずしも寝たきりになった人には過失がないと認められるわけではありません。

例えば、車同士の交通事故で赤信号を無視して交差点に入った車が、青信号に従って走っていた車に横からぶつかったとしましょう。信号無視をした車の運転手が寝たきりになったとしても過失割合がかなり大きいので損害賠償請求をしても棄却されると考えられます。

お互いに信号無視をしていたようなケースでも事故を回避しようとしたか、悪意があったかなどによって罪の重さには違いが生じます。自分は被害者だと思っても、客観的な見地に基づくと加害者と認められる場合もないわけではありません。

事故を起こさないようにする心がけは常に必要です。また、交通事故でケガを負ったけれど意識はあったという場合に、大丈夫かと聞かれて大丈夫だと答えてしまうと損害賠償が難しくなることもあります。寝たきりになるほどの事故の場合には見た目でも明らかにケガをしていたり、意識を失っていたりするのが一般的です。

ただ、むち打ち症のようにすぐに症状が出ないケースもあります。首の神経が損傷していて、数日後になったら半身不随になって寝たきりになるというケースもないわけではありません。安易に大丈夫だと言ってしまわないように気を付けましょう。

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寝たきりになるほどなら慰謝料を請求しよう

寝たきりになるほどの被害を受けた場合には慰謝料を請求すれば認められる場合が多いでしょう。慰謝料請求では弁護士に依頼するのが基本なので、大きな被害を受けたときにはすぐに弁護士に話をしましょう。弁護士に交通事故の慰謝料請求を依頼すると、証拠を集めて交渉し、示談に進めるという方針をまず立てるのが一般的です。

医師の診断書などは後からでも手に入れられますが、症状の様子などの証拠は時間が経つにつれて曖昧になってしまいます。できるだけ早い段階で弁護士に相談するとスムーズに証拠を集められるので示談を進めやすくなります。

傷害慰謝料だけでなく後遺障害慰謝料も請求可能

寝たきりになるような交通事故被害を受けた場合には、傷害慰謝料と後遺障害慰謝料を両方とも請求できます。傷害慰謝料は入院や通院の回数などを基準として用いる自賠責基準もありますが、被害の程度を考慮して厳しい基準が設けられている裁判所基準もあります。

交通事故では加害者の運転手が自賠責保険には必ず入っているので、弁護士に相談せずに慰謝料を請求しても自賠責基準での支払いを受けることは可能です。しかし、弁護士に相談すれば裁判所基準での示談交渉ができるので、より大きな慰謝料を手に入れられるでしょう。

また、後遺障害慰謝料は医師によって等級を認定してもらうことで請求できるものです。寝たきりになると1級か2級に該当する後遺障害として認められます。自賠責基準に比べて裁判所基準では二倍くらいの金額になるので、弁護士に依頼するのが良いと考えられるでしょう。

慰謝料以外に考えておきたいこと

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寝たきりになる状況によって本人の判断で何かができるか、家族が全て対応しなければならないかは異なります。交通事故の被害者になって寝たきりになった際に、自分の意識がはっきりしているなら家族にどうして欲しいかを伝えて家族協議をしましょう。

慰謝料を請求すれば大きな資金が手に入るとは考えられますが、寝たきりになってしまって介護をしなければならない家族の負担が大きいのは確かです。介護のために仕事を辞めなければならないという判断をする家族もいるかもしれません。

それが本人にとって本当に良い選択肢なのかはケースバイケースです。慰謝料請求の対応をしつつ、家族で話し合って今後の生活の仕方も十分に検討しましょう。

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寝たきりになるほどの被害を受けたときに備えよう

交通事故の被害者になるとケガや脳神経系の障害によって寝たきりになってしまうリスクがあります。被害者として認められる事故なら傷害慰謝料も後遺障害慰謝料も請求できるのでまずは弁護士に相談するのが大切です。ただ、寝たきりになると家族との付き合い方も検討する必要があります。

慰謝料請求を弁護士に依頼したら家族でよく話し合いをして今後の生活をより良いものにしていきましょう。

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参考サイト《慰謝料相談無料
https://www.ko2jiko.com/